オーランドのエンジェルツリー
2009.11.28
米国フロリダ州オーランド市にある「モール・アット・ミレニア」は、ヴィトンやシャネル、アバクロなどの人気ブランドが揃う高級ショッピングモール。ウォルト・ディズニー・ワールドから東へ約20Kmの位置にあり、テーマパークを1日割いてでも行く価値あり!と日本人観光客にも人気の高いところです。
センスと高級感が売りなだけあり、クリスマスデコレーションもまばゆいばかりの豪華さですが、その中にシンプルな紙のオブジェで飾られたツリーがひとつ。ふーん、これは天使の形をしたカード飾りで統一したのかぁ、と思い近くでみると、1枚1枚のカードには、「ジョーイ、5歳、機関車のおもちゃ」、「エレン、6歳、自転車」、「ボブ、10歳、ニンテンドー」などと子供たちの名前と夢のプレゼントが書いてあります。
なんだか七夕のようなこのツリー、実はサルベーションアーミーによる「エンジェル・ツリー」といって、恵まれない家庭の子供たちにクリスマスプレゼントを届ける寄付のイベントなのです。
通りがかりの人がツリーの中からカードを取って受付に持って行き、自分の名前や住所を登録して、期日までにリクエストの商品をこの受付に届けること。プレゼントは新品で、中身が確認できるようむきだしのまま持参すること、が条件です。あとはサルベーションアーミーが責任を持って子供たちのところへ夢のクリスマスプレゼントを届けてくれるという仕組み。
しげしげとツリーを眺めていると、若い女性がカードを1枚取り、受付へ。「何をえらんだの?」とたずねてみると天使型のカードを頬の辺りにあげて、「ほら、この子はCDプレーヤーが欲しいんですって。これなら私がかなえてあげられると思って」と目をきらきら輝かせながら話してくれました。
しばらくすると、大きな紙袋を6つもさげた青年がプレゼントを届けにやって来ました。

受付ではエンジェルカードのリクエストと、届けられたアイテムに間違いがないか事務的に確認して、預けて、ただそれだけ。あまりの大量プレゼントを何気なくおいていくそぶりに驚いて「それ全部自分で買ったの?」とたずねてみると、「このおもちゃは僕からだけど、こっちのゲーム機は父から、そしてこの洋服は姉から…」と、毎年家族ぐるみの習慣にしていると説明してくれました。
「引き換えにモールの割引券とかくれるのかな」などとあさましい思いを持っていたのはこちらだけのようで、誰も礼を言うことも、言われることもなく静かにプレゼントが集まっていきます。
贈る人にとって、これを手にした時の子供の笑顔を想い、誰かの役にたてたという充足感をもらうことが自分の心への贈り物なのでしょう。
*サルベーションアーミー
1865年英国に発祥した慈善団体。現在は世界118ヶ国に広がり、寄付で集めた衣類や家具などを恵まれない人に安価で販売したり、時には食事を提供したりなど主に貧困層のためのチャリティー活動などを行う。
ディズニー公認旅行社としてディズニーワールドの直営ホテル予約、ディズニークルーズラインやテーマパークの格安チケット販売を主体にオーランドのショッピングやオプショナルツアーなど現地発信ならではの最新の確かな情報を発信しています。
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