Advent Selection じんわりと心にあたたかいクリスマスの楽しみ。

Book

プレゼントと家族の時間

2009.12.9

default_book1208親が子どもを思うその愛しい気持ちは、どんな国の家庭でもきっと同じ。
クリスマスは、かつて子どもだった大人にも、いまの子どもたちとっても、特別な日に違いありません。

朝、目を覚まして、自分への贈り物に心躍らせた朝のこと…。

この本に載っている「おもちゃ」は、ある父親が自分の子どもたちのために作った贈り物たち。
文化出版局発行の雑誌「ミセス」にて1996年1月号から12月号に掲載されたものが、大型の単行本として、刊行された写真絵本です。

作者は、日本を代表する彫刻家・船越桂氏。船越氏は、木彫を専門とする現代彫刻家であると同時に、2児の父でもあります。彼は、自身の作品制作の合間に、余った木材の木っ端や拾ってきた廃材をつかって、子どもたちへのおもちゃを作り始めました。

木彫りの人形、絵本、遊べる家、帽子・・・

置物のようなひとつひとつのおもちゃ、なんだか温かみを感じるのは、作品としての創作ではなく、我が子を想うひとりの親の心が投影しているからではないでしょうか?

見開きで展開される美しいおもちゃの写真は、独特の間と、柔らかさを感じる写真家・中川十内氏による撮影。
また、「いいわけ」といわれる船越氏自身のエピソードも、ひとつひとつのおもちゃと一緒にお楽しみいただけます。
そして、最後のページには、教会に舞う天使たちの置物と、手書きのクリスマスカードも。

「・・・だけど子供たちが本当に大人になってしまう前に、もう少しおもちゃを、あるいはプレゼントカードのようなものを作っておいてやりたいと思う。大人になってから子供の時をはっきりと思い出すための手がかりとなるような温かい物をもう少し・・・。」(本書から引用)

クリスマスプレゼントを選んでいる途中のあなたに触れてみてほしい一冊です。

「おもちゃのいいわけ」
著者:船越 桂
写真:中川十内
出版社:すえもりブックス
発行:1997年
仕様:280mm×216mm×14mm/59p/ハードカバー/本文カラー(写真)&モノクロ
http://www.skky.info/itohen/books/index.html
profile_hashimoto:::: 橋本 望 ::::
大阪・キタ(北区)の外れにひっそりと佇む、ギャラリー、カフェ、ブックショップのお店「iTohen」(いとへん)のスタッフ。四国の香川県から4年前に、大阪に移住。お店の本と雑貨のセレクトは、スタッフ全員で担当しているので、アートの本から詩集や料理本、CDまで幅広く取り扱っています。
http://www.skky.info/itohen/news/index.html

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